徹底分析シリーズ レミマゾラム
レミマゾラムによる高齢者の麻酔—高齢者麻酔のスタンダードとなり得るか?
秋吉 浩三郎
1
Kozaburo AKIYOSHI
1
1福岡大学医学部 麻酔科学教室
pp.620-625
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202006
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レミマゾラムベシル酸塩(アネレム®静注用50mg,以下,レミマゾラム)は,世界に先駆けて日本で全身麻酔薬として使用可能になった,超短時間作用性ベンゾジアゼピン系薬物である。導入・覚醒がすみやかで,循環・呼吸抑制も少ないという特徴は,全身麻酔薬の作用遷延や呼吸抑制・血圧低下などの合併症が懸念される高齢者の麻酔に理想的な特性を備えている。しかし新しい薬物であるが故,実臨床でのデータはまだ明らかではない。
本稿では,これまでに得られた限られたデータから,高齢者におけるレミマゾラムの作用と使用方法について解説する。
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