徹底分析シリーズ レミマゾラム
レミマゾラムを用いた心臓血管麻酔—心臓麻酔の新しい潮流
平田 直之
1
Naoyuki HIRATA
1
1札幌医科大学医学部 麻酔科学講座
pp.626-629
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202007
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レミマゾラムベシル酸塩(以下,レミマゾラム)はプロポフォールと比較して血圧低下作用が軽度であることが報告されている。心臓血管麻酔症例は,心血管系に器質的合併症を有するため麻酔導入時における血圧低下が顕著となる場合があり,慎重な麻酔導入が求められる。血圧低下作用が軽度であるというレミマゾラムの特性は,心臓血管麻酔時の安全性に寄与できる可能性がある。
本稿では,心臓血管麻酔におけるレミマゾラムの可能性について論考する。
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