徹底分析シリーズ 小児麻酔科医でない人のための新生児麻酔
新生児の術前評価—術前評価で勝負は決まる
藤原 孝志
1
Takashi FUJIWARA
1
1兵庫県立こども病院 麻酔科
pp.924-930
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201769
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術前評価の目的は,周術期管理の質を高め,手術合併症を減少させることである。成人の術前評価として,既往歴や現病歴などの情報収集,患者自身への問診,適切な術前検査,必要であれば他科へのコンサルトなどが行われている。新生児の術前評価においても,その基本は同じである。ただ,新生児期の手術は緊急であることも多く,術前評価に割ける時間は少ない。
本稿では,術前に把握しておくべき周術期管理に影響を与える疾患や状態について概説する。
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