これからの高齢者医療-診断・治療・予防への対応
《高齢者の検査、術前評価》手術適応の判断と術前リスク評価
大石 充
1
,
楽木 宏実
1大阪大学 老年・腎臓内科学
キーワード:
術前診断
,
生活の質
,
日常生活活動
,
リスク評価
,
高齢者評価
,
抑うつ
,
Mini-Mental State
,
自己評価式抑うつ尺度
Keyword:
Activities of Daily Living
,
Depression
,
Quality of Life
,
Geriatric Assessment
,
Risk Assessment
pp.1147-1152
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012088946
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
・高齢者の手術判断には「高齢だからといって根治性を落とすべきではない」という考え方と「根治性を求めた結果、命を縮めることにならないように注意する」という考え方のバランスが重要である。・生命予後ももちろん重要であるが、ADLやQOLに根ざした予後も非常に大切である。・老年症候群スパイラルに陥っている症例も多いので、術前の合併症検索は栄養評価やADLを含めて綿密にしなくてはいけない。・高齢者術前評価として高齢者総合的生活機能評価(CGA)を応用しようという試みがなされているが、評価法や評価値などにばらつきがあり、今後の研究が待たれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2011