Japanese
English
特集 周術期の輸液と感染対策
術前患者の評価と術前準備
Preoperative evaluation and preparation for preoperative patients
吉田 孝司
1
,
森 俊幸
1
,
杉山 政則
1
,
跡見 裕
1
Yoshida Takashi
1
1杏林大学医学部第1外科
キーワード:
リスク評価
,
術前準備
Keyword:
リスク評価
,
術前準備
pp.1249-1254
発行日 2004年10月20日
Published Date 2004/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100751
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨:手術は完全回復を放棄した侵襲を伴う治療法であり,組織の損傷や生体への侵襲という犠牲を払っても,それを凌駕する結果を得ることにより容認されてきた治療法ともいえる.低侵襲治療など手術法自体の進歩のみならず,患者の評価や周術期の輸液療法を含めた患者管理法の進歩により,手術のアウトカムをより良いものとすることが外科医の使命である.「敵を知り己を知れば百戦危うからず(孫子)」である.すなわち術前,患者が潜在的にもつ危険因子を的確に評価し,可能性のある合併症に対し予め準備を行い,リスクに見合った手術法を選択することによって手術により得られるメリットを最大化することができる.本号の特集,周術期の輸液と感染対策に関連する敵,すなわち心肺腎機能,肝機能や内分泌代謝,栄養評価によるリスク評価を概説する.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.