症例カンファレンス
術中覚醒の既往がある成人女性のCTガイド下腫瘍生検
野地 善恵
1
,
小原 伸樹
1
,
山本 純偉
2
,
橋本 学
3
,
萩平 哲
4
Sumii YAMAMOTO
2
,
Manabu HASHIMOTO
3
,
Satoshi HAGIHIRA
4
1福島県立医科大学附属病院 麻酔疼痛緩和科
2筑波大学医学医療系 麻酔科学
3国立がん研究センター東病院 麻酔科
4関西医科大学 麻酔科学講座
pp.245-261
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201606
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患者に対して手術中の無記憶や不動を保証するのは,麻酔科医が日常的に行っていることである。しかし,同じことを手術室外の,普段とは異なる環境で実現しようとすると,さまざまな制約に直面する。
今回の症例カンファレンスでは,これまで全身麻酔を行った実績のないCT室におけるドレナージ手術において,術中覚醒の既往のある患者の無記憶を保証したい,という状況でどのような麻酔方法を選択するかについて検討した。
それぞれの施設における環境やルーチン,麻酔科医の経験などによって戦略も変わるだろう。読者自身の施設であればどうするか,よりよい管理方法について考える機会になれば幸いである。
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