徹底分析シリーズ 臨床で本当に使えるTEE—こころをどう読むのか
周術期コミュニケーションツール:互いのこころを読むTEE—大動脈緊急疾患編
渡橋 和政
1
,
宮田 和人
2
Kazumasa ORIHASHI
1
,
Kazuto MIYATA
2
1高知大学医学部 心臓血管外科
2ニューハート・ワタナベ国際病院 麻酔科
pp.48-57
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201559
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症例
65歳の男性。以前,職場の検診で高血圧を指摘されたが,受診せず。喫煙40本/日でcurrent smoker。ほかに特記すべき既往歴なし。
家で妻と口論となった時,突然胸背部に痛みを生じ,もうろう状態で近医を受診した。胸部X線撮影で縦隔拡大,心エコーで上行大動脈にフラップを認めたため当院に搬送されたが,搬送中にショックバイタルとなり,手術室に直接入室した。
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