徹底分析シリーズ 臨床で本当に使えるTEE—こころをどう読むのか
活きた周術期循環情報としてのTEEの活用—圧容量曲線からここまでわかる
豊田 浩作
1
Kosaku TOYOTA
1
1倉敷中央病院 麻酔科
pp.20-28
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201556
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「TEEが非心臓手術での周術期循環動態評価にも有用」というのは周知の事実である。現に,多くの施設において非心臓手術の循環評価に経食道心エコー(TEE)を用いているだろう。しかし実際の現場では,TEEによって得られる情報がどのように循環管理に活用できているだろうか? 左室容量と収縮力を定性的に評価しているだけ,という読者もいるかもしれない。
本稿では,TEEで得られた情報をどのように周術期循環管理に応用するかについて,循環生理の基礎に立ち返って解説したい。
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