特集 新しい健診-乳幼児期から思春期まで
学校健診 成長曲線の問題点と活用
村田 光範
1
1和洋女子大学 保健センター
キーワード:
学校保健
,
集団検診
,
身長
,
体重
,
肥満指数
,
成長曲線
Keyword:
Body Height
,
Body Weight
,
Mass Screening
,
School Health Services
,
Growth Charts
pp.380-383
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021178233
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<Key Points>(1)1888年以来2014年4月30日の文部科学省通知まで、学校健康診断における身長と体重の測定値は体格の判定のみに用いられた。(2)1937年以降は体格評価と併せて、身長と体重の性別・年齢別平均値が将来の日本人の体格が大きくなる指標として重要視された。(3)学校健康診断において体格評価が重要視された理由は「欧米人の体格に追いつき、追いこせ」であった。(4)2000年ごろから日本人小児の体格向上は頭打ちになっている。(5)2014年4月30日の文部科学省通知のなかで「児童生徒等の発育を評価する上で、身長曲線・体重曲線等を積極的に活用することが重要となること」と記載されたことは画期的である。(6)学校関係者は身長と体重の測定値は身長・体重成長曲線および肥満度曲線として評価することが必須であることを認識する必要がある。
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