徹底分析シリーズ 安楽な手術体位
体位による循環・呼吸変化—ニュートンはリンゴの落下で重力を発見し,麻酔科医は体位変換でその影響の大きさを知る
豊田 浩作
1
,
中村 優太
2
,
太田 隆嗣
2
Kosaku TOYOTA
1
,
Yuta NAKAMURA
2
,
Takashi OTA
2
1島根大学医学部附属病院 麻酔科
2湘南鎌倉総合病院 麻酔科
pp.556-563
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202938
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われわれは,なぜ立ったり座ったり寝転んだりして姿勢を変えても平然としていられるのか。そこには,反射に代表される生体の絶妙な仕組みが備わっている。では,麻酔によってそれが失われたときにどうなるのか。これを知らずして安全な全身管理はできない。
本稿では,自発呼吸下および麻酔管理下で,体位変換が循環と呼吸に与える影響を検討し,さらに,代表的な四つの体位について臨床的に洞察をする。なお,循環については豊田が,呼吸については中村と太田が主に担当する。
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