徹底分析シリーズ ステントグラフト治療最前線
放射線の知識と適切な被ばく防護方法—自分の身は自分で守ろう
保坂 憲史
1
,
後閑 武彦
1
Norifumi HOSAKA
1
,
Takehiko GOKAN
1
1昭和大学病院 放射線科
pp.994-998
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201212
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X線装置を用いた血管撮影およびinterventional radiology(IVR)は,その低侵襲性から広く応用されている。最近では,大血管のステントグラフト(SG)治療をはじめとした外科手術と血管内治療を組み合わせたハイブリッド治療の普及に伴い,手術室で放射線装置を使用する機会が増加している。より低侵襲で効果的な治療を提供できる反面,治療にかかわる医療スタッフは,手術室において放射線被ばくする機会が増えている。
本稿では,放射線防護のための原則,血管撮影装置の特性,防護用具の正しい使い方と被ばく軽減のための知識を習得し,放射線防護を実践できるようになることを目的とする。眠くなる原理や物理的な話はできるだけ避け,臨床上すぐ応用できるように具体的なケースを交えて述べていこう。
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