徹底分析シリーズ 手術室の放射線防護できていますか?
防護用具のあれこれ—誰のためでもなく自分自身を守るために
西條 貴哉
1
Takaya SAIJO
1
1日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院 医療技術部放射線科
pp.1098-1103
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202379
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今日の手術室では,血管撮影装置を組み合わせたハイブリッド手術室をはじめ,移動型外科用透視装置を用いた術中透視,さらには術後の遺残確認のためのポータブルX線撮影など,X線装置による透視や撮影を併用する手術が数多く行われており,放射線診療は現在の手術室において欠かせないものとなっている。そのX線は,装置から出力された後,一部が散乱線(メモ1)として四方八方に放出される1)。そのため,患者の周囲にいるスタッフは必然的にその散乱線を受けることになる。そこで必要となるのが「散乱線を効率よく遮蔽し,被ばくから自身を守る防護用具」である。
本稿では,その防護用具について紹介する。
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