連載 判例ピックアップ 第22回
—全身麻酔下の局所麻酔・区域麻酔—患者の意識はブロック針による神経損傷を予防するモニターとなるか?
奥田 泰久
1
1獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科
キーワード:
全身麻酔下
,
3-in-1ブロック
,
硬膜外麻酔
,
神経損傷
,
超音波ガイド下神経ブロック
,
説明義務違反
Keyword:
全身麻酔下
,
3-in-1ブロック
,
硬膜外麻酔
,
神経損傷
,
超音波ガイド下神経ブロック
,
説明義務違反
pp.494-501
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201118
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●Summary
全身麻酔下で3-in-1ブロック*を施行した患者に,術後,下肢の感覚障害が後遺症として生じた。患者は,全身麻酔下で,患者に意識がない状態で神経ブロックを施行したために,避け得る神経損傷を生じさせた過失が医師にはある,と主張して病院に損害賠償を求めた。裁判所は医師の説明義務違反を認めたものの,神経ブロック手技に関して注意義務違反は認めなかった。
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