徹底分析シリーズ 術前診察 基本の「き」
コラム:緊急手術の術前評価—ABCD, OK?
山下 和範
1
,
長谷 敦子
2
Kazunori YAMASHITA
1
,
Atsuko NAGATANI
2
1長崎大学病院 救命救急センター
2長崎大学病院 外来・救急医療教育室
pp.432-433
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201102
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救急外来からの電話。急患の依頼。緊張は走りますが,麻酔の担当を指名されたら,内心ガッツポーズをとりたくなります。なぜなら,信頼できない麻酔科医に緊急手術の麻酔を任せようとは誰も思いません。そう,緊急手術の麻酔担当を指名されるということは,それだけ日頃の麻酔管理を評価され,信頼されているということなのです。そして,緊急手術だからこそ,安定した管理を提供できたときの達成感,充実感は非常に大きなものです。緊急手術の麻酔を無事に終えて,おいしいお酒を味わいたいものです。
緊急手術でも比較的時間に余裕のある場合もありますが,本稿では,一刻も早く麻酔を導入し,手術を行う必要がある場合を前提とします。緊急時はやはりABCDが基本です。
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