快人快説
最先端の研究テクノロジー紹介③—CRISPR/Cas9によるゲノム編集
田中 光一
1
Kohichi TANAKA
1
1東京医科歯科大学難治疾患研究所 分子神経科学分野
pp.649-658
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200896
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はじめに
近年,CRISPR/Cas9システムを代表とするゲノム編集技術が利用できるようになり,生命科学研究に大きな影響を与えている。例えば,これまで半年以上を要していた遺伝子欠損マウスの作製が,1か月以内で行えるようになった。また,ヒトゲノムを直接改変することによる新規治療法の開発や,遺伝病の発症抑制さえも可能になろうとしている。
本稿では,複数存在するゲノム改変技術の原理を解説し,その応用にも触れたい。
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