症例検討 デスフルランを使いこなそう 2
心臓血管外科—心筋保護作用と早期回復を期待して
呉 健太
1
,
遠山 裕樹
1
,
国沢 卓之
1
Kenta KURE
1
,
Yuki TOYAMA
1
,
Takayuki KUNISAWA
1
1旭川医科大学医学部 麻酔・蘇生学教室
pp.530-537
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200869
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症例
72歳の男性。身長170cm,体重80kg。冠動脈3枝病変に対してオフポンプ冠動脈バイパス術が予定された。15年来の糖尿病があり,インスリン治療中である。血清クレアチニン値1.5mg/dL,推算糸球体濾過量36.5mL/min/1.73m2と中等度の腎機能低下がある。高血圧症に対してアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)とカルシウム拮抗薬を内服している。術前の血圧140/90mmHg,心拍数70bpm,左室駆出率は45%と低下していた。
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