徹底分析シリーズ 心臓麻酔ステップアップ:オフポンプ冠動脈バイパス術
低侵襲オフポンプ冠動脈バイパス術の麻酔—今後,増えていくだろうから今のうちに知っておこう
池崎 弘之
1,2
,
中里 桂子
1
Hiroyuki IKEZAKI
1,2
,
Keiko NAKAZATO
1
1かわぐち心臓呼吸器病院 麻酔科
2大和成和病院 麻酔科
pp.452-456
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200850
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近年,胸骨を正中で切開する従来の心臓手術に加え,肋間から小切開で心臓手術を行う,いわゆる低侵襲心臓手術minimally invasive cardiac surgery(MICS)が行われている。冠動脈バイパス術(CABG)も同様に,左肋間からの小切開で行うCABG(MICSCAB)が行われつつある。その術式には,心臓外科医の間でも賛否が分かれるようであるが,私見として,今後この術式は,MICSの流れを受けて,さらに多くの施設で施行されると思われる。
筆者の知るところ,日本でMICSCABを行っている心臓外科医,施設は限られているが,本稿ではMICSCABの術式,麻酔の要点を紹介する。
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