附録 カレンダー解説
ゴオギャン《白馬》
pp.20
発行日 1959年10月1日
Published Date 1959/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201766
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ゴオギャンはゴッホと並んで後期印象派の代表画家である.絵画は自然からその一部を切りとつてきたものではない,画家は自分の主観で自然を再構成すべきである,というのが彼の主義であつた.彼が日本浮世絵に魅せられたことは有名で,その作品は何れも太い輸廓線で囲まれた幾つかの豊かな色面のコーラスとなつている.
褪廃的なヨーロッパを逃れ,原始的世界に憧れてタヒチ島に渡り,土人の女を妻にして数奇な生涯を終えた.20世紀の野獣主義はこの画風と精神を継承したものである.
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