症例検討 周術期神経障害 2
人工膝関節置換術後の下肢麻痺—原因は神経ブロック? 原因の鑑別と同定を
原 万里恵
1
,
宮﨑 直樹
2
Marie HARA
1
,
Naoki MIYAZAKI
2
1熊本労災病院 麻酔科
2国立病院機構熊本医療センター 麻酔科
pp.552-555
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200589
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症例
65歳の男性。身長165cm,体重80kg。変形性膝関節症に対し,右人工膝関節置換術total knee arthroplasty(TKA)を全身麻酔+持続大腿神経ブロック+単回坐骨神経ブロック膝窩アプローチで行った。術中は大腿部にターニケットを使用した。手術直後から患側足関節がまったく動かなかったが,ブロックによる影響と考え経過観察していた。しかし,24時間経過後も足関節がまったく動かない状態のままである。
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