症例検討 周術期神経障害 2
頸動脈瘤コイル塞栓術後の上肢麻痺—中枢か末梢か それが問題だ…
島本 葉子
1
,
森本 康裕
1
Yoko SHIMAMOTO
1
,
Yasuhiro MORIMOTO
1
1宇部興産中央病院 麻酔科
pp.556-558
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200590
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症例
60歳の女性。身長155cm,体重65kg。高血圧で内服治療をしていたが,コントロール不良であった。入院時血圧は155/95mmHg。左内頸動脈瘤に対して,コイル塞栓術が予定された。麻酔は全身麻酔で,体位は仰臥位で両上肢を体幹に沿わせて手台で固定した。麻酔導入後に血圧が60/40mmHgまで低下し,フェニレフリンで対応した。また,コイル挿入時にはバルーンで内頸動脈の血流を一時遮断した。手術時間は2時間で,手術は問題なく終了した。覚醒後,右手の離握手が不可能であった。
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