ミニ特集 呼吸モニタリングは麻酔科医の基本です
麻酔の安全性と呼吸モニタリング
高木 俊一
1
1東京女子医科大学 麻酔科学教室
pp.360-363
発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200547
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日本麻酔科学会の偶発症例調査1)によると,2011年における麻酔管理が原因による術後7日以内の死亡者数は,100万人に対して4人であった。この0.04%という確率は驚異的である。年末ジャンボ宝くじの1等が当たる確率は1000万分の1。つまり,宝くじを40枚購入して1等が当たる確率と同じである。加えて,2011年の死亡率は10年前と比較すると60%も低下していた。麻酔の安全性は驚くほど高く,そしてその安全性は漸進している。
麻酔は「安全」から「質」を追い求める時代になってきた。一方で,「質」を向上させるためには「安全」が必要不可欠となる。
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