徹底分析シリーズ 薬物の投与経路とその効果
モルヒネ—代謝産物の理解が必要
福田 和彦
1
Kazuhiko FUKUDA
1
1京都大学大学院医学研究科 侵襲反応制御医学講座麻酔科学分野
pp.240-245
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200520
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モルヒネは強力なμオピオイド受容体アゴニストで,最も使用経験が豊富なオピオイドであり,多くのがん疼痛緩和ガイドラインで第一選択のオピオイドとして推奨されてきている。経口投与をはじめ,静注,皮下注,直腸内投与,硬膜外投与,くも膜下投与など,用途に応じた投与経路を選択できることもモルヒネの特徴である。
本稿では,モルヒネの剤形と投与経路,モルヒネの投与経路による代謝と薬物動態の違いについて述べる。
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