感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論
[8]新しい検査法
5)菌体成分および代謝産物の測定
菅原 和行
1
1長崎大学医学部附属病院検査部
pp.917-919
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205072
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感染症診断法としての臨床細菌検査は,現在では培養重視の傾向が強いため,検査時間の長さ,培養できない菌が偽陰性と診断されるなどの問題点も少なからず発生している.しかし,近年では,菌体成分もしくは菌の代謝産物などを検出することにより,間接的な感染菌の証明法が試みられ,その有用性は高く評価されつつあり,従来法と比較し迅速な感染症診断のための情報提供が可能となりつつある.本稿では,紙面の都合上グラム陰性菌のエンドトキシンを中心に,アミノペプチダーゼ,D-乳酸に限定し,その測定法を紹介する.
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