連載 ABCD sonography
Gastric Sonography:胃エコー
太田 隆嗣
1
,
野村 岳志
2
1湘南鎌倉総合病院 麻酔科集中治療部
2横浜市立大学大学院医学研究科 麻酔科学
pp.1252-1255
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200458
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胃の超音波診断が麻酔科領域,集中治療領域で始まっている。しかし実はその歴史は古く,幽門狭窄の超音波診断は1981年1),胃内容物の超音波による評価は1993年2)に発表され,麻酔科医が知らない領域で活用されてきた。手術室での麻酔科医による超音波診断の応用は,経食道心エコーを用いた循環動態の評価が1990年頃から始まったが,高性能機器が手術室にあるにもかかわらず,体表からの超音波診断は普及しなかった。当然,胃内容の量,性状の超音波による評価もされていない。筆者が知るかぎり,1996年にノルウェーのSoreideら3)が発表したものが,麻酔科医としては最初の胃超音波診断である。
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