当世 問はずがたり
子曰。中庸之爲徳也。其至矣乎。民鮮久矣。
石黒 達昌
pp.1191
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200444
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連載を少し休んでいたのは,長年の懸案だった拙著の英訳出版とその後のプロモーションにかかわっていたからで,現在,アマゾンで“Biogenesis”という本をお買い上げいただくことが可能になっております。そのことは別の機会に詳述させていただくとして,ぜひ書かなくてはならないと思ったのが,この間に成立した安保関連法のことです。
といっても,私が戦力や自衛権で思い浮かべるのは,混雑した電車の中での小競り合いに過ぎず,高尚な論理を展開しようなどというつもりは毛頭ありません。私は自分自身を決して好戦的な人間だとは思いませんが,電車の中で肩が触れたと言って罵声を浴びせかけてくるような人間には,それなりの不快感を抱きます。この世の中には,どんな人間がいるかわかりません。護身用のナイフや目つぶしスプレーなどを常に携帯していれば安心なのかもしれませんが,そこまでやれば,相手だって,包丁を持ち出してくる可能性もあります。
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