症例検討 肺水腫
心原性肺水腫—まず呼吸困難に対処し,その後に左心不全治療を
松浦 優
1
,
中根 正樹
2
Yu MATSUURA
1
,
Masaki NAKANE
2
1山形大学医学部附属病院 麻酔科
2山形大学医学部附属病院 高度集中治療センター
pp.1154-1157
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200434
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症例
70歳の男性。身長160cm,体重55kg。以前から心雑音が指摘されていた。1週間ほど前から易疲労感があり,就寝しようとしたところ,息苦しく,横にもなれず救急外来に搬送された。来院時,意識はあるが表情は苦悶状であった。血圧140/90mmHg,心拍数100〜120bpmで不整。心電図で心房細動を認めた。経皮的末梢動脈血酸素飽和度(SpO2)はroom airで90%であった。胸部X線写真で肺水腫を認めた。
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