徹底分析シリーズ TAVI:カテーテル,そしてチームで治す大動脈弁狭窄症
心臓手術の低侵襲化とTAVI—弁膜症治療が変わりつつある!
鳥飼 慶
1
,
倉谷 徹
2
,
澤 芳樹
1
Kei TORIKAI
1
,
Toru KURATANI
2
,
Yoshiki SAWA
1
1大阪大学大学院医学系研究科 心臓血管外科
2大阪大学大学院医学系研究科 低侵襲循環器医療学
pp.430-434
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200232
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現在,医療全体が低侵襲化という大きな流れの真っただ中にあり,心臓大血管手術もその例外ではない。高齢化社会を迎えている先進諸国は,多くの大動脈弁狭窄症患者をかかえている。そのような背景のもと,開心術の適応が困難な高リスク患者に対する低侵襲治療として,経カテーテル的大動脈弁植込み術transcatheter aortic valve implantation(TAVI)*1が登場し,その有効性が確認され,全世界的な広がりをみせている。
本稿では,低侵襲化へと向かう心臓大血管手術のトレンドおよび,現在,循環器領域でたいへん注目を集めているTAVIの概要について述べる。
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