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特集 頸椎前方手術Up To Date 2
Osteoplastic partial vertebrotomyによる頸椎OPLL摘出術
OPLL Resection Using Osteoplastic Partial Vertebrotomy
原 政人
1
Masahito HARA
1
1愛知医科大学病院脊椎脊髄センター
1Spine Center, Aichi Medical University Hospital
キーワード:
頸椎後縦靭帯骨化症
,
cervical OPLL
,
骨形成的部分椎体摘出術
,
osteoplastic partial vertebrotomy
,
手術適応病態
,
surgical indication
Keyword:
頸椎後縦靭帯骨化症
,
cervical OPLL
,
骨形成的部分椎体摘出術
,
osteoplastic partial vertebrotomy
,
手術適応病態
,
surgical indication
pp.727-733
発行日 2019年8月25日
Published Date 2019/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201189
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はじめに
頸椎後縦靭帯骨化症(ossification of the posterior longitudinal ligament:OPLL)の手術には前方法と後方法がある.多くの症例は拡大椎弓形成術など間接的に脊髄を減圧する方法で対処可能であるが,間接的な減圧がなし得ない症例が存在する.われわれはこのような症例に対して,前方から後縦靭帯を直接切除して脊髄の減圧を達成する方法を選択している.
一般的に行われる前方手術は,広い幅でcorpectomyを行い,メッシュケージや自家骨を移植してプレートで固定する方法である.われわれは,椎体骨を椎間板ごとブロックとして摘出するosteoplastic partial vertebrotomyによるOPLL除去術を行っている(図 1).この方法は,これまでに報告されているoblique approachを踏襲し,改良を加えた方法である10,11).
この手術手技の適応病態と手術の実際について論述する.
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