第11回 麻酔科学サマーセミナー◆体験記
万国津梁館に見た「架け橋」
野口 翔平
1
1聖隷浜松病院 産婦人科
pp.1148-1149
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200069
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- 文献概要
万国津梁館。2000年に開催された九州・沖縄サミットで,首脳会合の議場に選ばれた由緒ある建物である。その趣のある風貌は,初夏の沖縄の太陽に照らされて,ポスターを握りしめる私の前に存在していた。
私が勤める病院では,産婦人科後期研修のプログラムのなかで,3か月間の麻酔科ローテートが義務づけられている。この期間に,帝王切開の麻酔や婦人科悪性腫瘍摘出術の長時間全身麻酔管理,無痛分娩の麻酔管理などを幅広く学んでいく。麻酔の技術的なことを学べることが産婦人科医にとって有用なのは言うまでもないが,何よりも有用なのは,産婦人科の緊急事態に,いかに麻酔科医が労力と時間を費やしているかを痛感する機会となることである。
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