徹底分析シリーズ 研修医の素朴な疑問に答えます 周術期管理
低体温の有用な作用は何か。その機序は何か
武田 吉正
1
Yoshimasa TAKEDA
1
1岡山大学病院 集中治療部
pp.1050-1051
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200041
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脳低温療法は低体温の有用な作用を期待した治療法といえる。脳虚血が起こると脳は重大な障害を受け,脳組織が破壊されていく。この脳組織の破壊の進行を止める,または遅らせるために,脳低温療法が用いられる。
脳低温療法の作用機序は,①エネルギー消費の抑制,②グルタミン酸放出の抑制,③炎症・アポトーシスの抑制,④脳浮腫の抑制,の四つに分類される。以下,それぞれの作用機序について解説する。
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