徹底分析シリーズ 研修医の素朴な疑問に答えます 周術期管理
自発呼吸と人工呼吸の呼吸生理学的な違い—横隔膜の動き,ガス交換など
日野 秀樹
1
Hideki HINO
1
1大阪市立総合医療センター 麻酔科
pp.1044-1045
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200038
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呼吸の第一の目的は,酸素の供給と二酸化炭素の排出であり,肺を介した換気とガス交換によってなされる。普段われわれは,胸腔内に生じる陰圧により自発的に換気を行っている。しかし,周術期の患者は人工呼吸器で管理されている場合が多い。人工呼吸器は,近年さまざまなモードを備えたものがもてはやされているが,そのほとんどが陽圧換気をベースとしている。陰圧による自発呼吸と,陽圧を用いて行う人工呼吸は,ともに呼吸している点では変わりないが,違いはある。呼吸生理学の観点から説明する。
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