徹底分析シリーズ 研修医の素朴な疑問に答えます 病態生理を中心に
心房収縮が喪失すると心不全が起こるわけ
峰村 仁志
1
,
田中 聡
1
Hitoshi MINEMURA
1
,
TANAKA, Satoshi
1
1信州大学医学部 麻酔蘇生学講座
pp.836-837
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102215
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日常診療で遭遇する心房細動は,機能的な心房収縮を喪失した状態であり,効率的に血液を心室に送ることができない。また,人工心肺離脱時に心室ペーシングを行っている場合や,3度房室ブロックも,心房と心室の収縮が連動していないため,実質的に心房機能を喪失している状態である。本稿では,まず,循環生理の概要を確認してから,心房収縮喪失前後での循環動態変化について解説する。
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