今月の主題 不整脈診療のための心電図の見方
不整脈診断に役立つ電気生理学の知識
回帰収縮・逆行性心房興奮とは
円城寺 由久
1
,
杉 薫
1
1東邦大学医学部第3内科(大橋病院)
pp.909-911
発行日 1995年5月10日
Published Date 1995/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903642
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ポイント
●回帰収縮が成立するためには,①回路の存在,②一方向性ブロック,③回路内の伝導時間と不応期の差の存在が必須である.
●回帰収縮により心室から逆行性に心房へ伝導した興奮を逆行性心房興奮といい,心電図による不整脈診断の一助となる.
●頻拍の種類によりQRS波と逆行性心房興奮P波の位置関係は異なり,このことから心電図による頻拍の鑑別がある程度可能である.
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