症例検討 脊椎手術2
急激な運動麻痺をきたした患者の緊急腰椎椎間板ヘルニア手術―適切な疼痛管理で早期離床を目指す
村上 幸太郎
1
,
原武 義和
1
Kotaro MURAKAMI
1
,
Yoshikazu HARATAKE
1
1済生会熊本病院 中央手術部
pp.390-394
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101805
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症例
57歳の女性。身長160cm,体重45kg。以前から,しばしば左腰部痛と左坐骨神経痛があったが,マッサージなどで軽快するので放置していた。屈んで重い荷物を持ち上げようとした際に激痛があり,つま先上げができなくなったので整形外科を受診した。MRIによって径2.5cmのL4/5間の椎間板ヘルニアを指摘された。神経症状の悪化が急速なため,緊急で椎間板ヘルニア摘出術が予定された。高血圧があり,カルシウム拮抗薬およびアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬を内服中である。血圧は150/90mmHg程度とコントロール不良。
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