臨床経験
胸椎椎間板ヘルニア—急激に両下肢完全麻痺をきたした1例と文献的考察
青木 信彦
1
,
種村 孝
1
,
湯 建治
1
,
水谷 弘
1
,
池田 彰宏
2
,
益沢 秀明
2
,
上条 裕朗
3
Nobuhiko AOKI
1
1都立府中病院脳神経外科
2東京大学医学部脳神経外科学教室
3東京女子医科大学脳神経外科学教室
pp.354-358
発行日 1975年4月25日
Published Date 1975/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905170
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はじめに
胸椎椎間板ヘルニアは頸椎部,腰椎部に発生したものにくらべ比較的稀であるが,最近,われわれは外傷の誘因なく,用便中急激に両下肢運動・全知覚完全麻痺をきたした第7-8胸椎間ヘルニアの一例を経験した.本症例はこれまでみられた胸椎ヘルニアと対比して急激な経過をたどつたことで,若干の文献的考察を加えて報告する.
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