徹底分析シリーズ 安全な麻酔のためのモニター指針
換気のチェック―五感,モニター,アラームを駆使して致命的な合併症を防げ
石川 晴士
1
Seiji ISHIKAWA
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院 麻酔・蘇生・ペインクリニック科
pp.338-342
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101794
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日本麻酔科学会の「安全な麻酔のためのモニター指針」の“換気のチェック”の項目には,①胸郭や呼吸バッグの動き及び呼吸音を監視すること,②全身麻酔ではカプノメータを装着すること,③換気量モニターを適宜使用することが望ましい,としか記載されておらず,それ以上の詳しい説明はみられない。
本稿では,この指針の隠れた意図を酌みつつ,①食道挿管ではなく正しく気管挿管が行われていること,②患者が無呼吸状態あるいは気道閉塞状態でないこと,をどのようにチェックするかについて解説する。特に,気管挿管されていない患者の場合,換気のチェックはしばしば困難なため,開放気道で管理する患者において有用な,新しいモニター機器についても紹介する。
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