特集 フィジカルアセスメント教育─どこを強化するのか
【インタビュー】フィジカルアセスメントのベースは五感を駆使し,複眼的なセンスをもつこと
山内 豊明
1
,
森 美春
2
1名古屋大学大学院
2明治鍼灸大学看護学部
pp.490-497
発行日 2007年6月25日
Published Date 2007/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100700
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森 先生はもともと神経内科のドクターをされていたところ,医学の概念では捉えきれない部分に疑問をもち,ナースの勉強をして資格をとったとのことですが,そもそもどんな疑問をもたれたのですか?
山内 どうしても医学というくくりではくくりきれないものがあるなあということを感じていました。これはどんなことでもそうだと思うのです。
しかし,何かしらものを見るときには,視座がないと見ることができない。人を診る場合,視点がなければ,「すべての人は個別性だ」と言ってしまうことになる。そうすると,1000人を診た経験があっても,次の1001人目は,また個別であって,過去のものが何も積み重ならない。これは,経験していって,いろいろなことがわかってくるというのと相反することになります。
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