Japanese
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ほんやく
子どもの致命的な疾患に対する不安度
AMERICAN JOURNAL OF NURSING
E.H.ウェッチャー
1
,
藤本 佳代子
1
1高階心臓病クリニック
pp.24-28
発行日 1971年10月1日
Published Date 1971/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916145
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患者の死によって心を動かされないものはありません。特に小さな子どもの死は鋭く心をつきさすものがあります。それは死というものが,沈黙のうちに充たされない約束や,うち壊された希望を物語っているからです。われわれは自衛のために死が明確であるような子どもを(無意識のうちに)避け,彼らを不安と恐怖のなかにまったくひとりぼっちにさせているかもしれません。そのような時の子どもたちには,快適さや,誰かがそばにいることや,そして同情のこもった理解が一番大切なのです。
ある研究者たちは,致命的な疾患をもつ子どもたちも10歳になるまでは,死に対する不安を経験したり表現したりしないものだと報告しています。そして,その年齢に達するまでは,子どもたちは自分に何が起こっているかということに関して,無関心なものであると推論しています。しかし,私はそうは思いません。
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