徹底分析シリーズ デスフルラン1
日本人におけるデスフルランの薬物動態と安全性―本邦での第Ⅰ相試験結果から
河手 良一
1
,
安田 信彦
2
KAWATE,Ryoichi
1
,
YASUDA,Nobuhiko
2
1NTT東日本関東病院 麻酔科
2学校法人慈恵大学 経営管理研究室
pp.30-33
発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101722
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欧米では1992年の米国を皮切りに,これまで多くの国でデスフルランが認可され,一般外科手術に加えて,冠動脈バイパス術や腎臓,肝臓の移植術,小児手術などにおいても広く使用されている1)。
海外では20年以上にわたり広く使用されている一方で,デスフルランを開発した当初の製薬会社が日本国内に足場がなかったこともあり,日本でのデスフルランの開発は大幅に遅れた。その後,バクスター社が開発・販売権を取得し,2007年,ようやく日本人を対象としたデスフルラン(BLM-240*1)の第I相臨床試験が実施されることとなった。本稿では,その方法と結果について述べる。
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