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鼻相—誇るべき日本人の鼻
pp.455,483
発行日 1952年10月20日
Published Date 1952/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200767
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「クレオパトラ」の鼻が、今少し低かつたら、ということをよく耳にするが、彼女は埃及人だから、その鼻はあまりひどく高くはなかつたろうと思われる。しかし、何となくいゝ恰好だつたに相違ない。
実際鼻の形ほど、人間の容貌を左右するものは尠なかろう、鼻が一寸低いために、甚だ滑稽に見える人もあり一寸高過ぎるために、非常に高慢に見える人もある。美しい鼻、理想的な鼻はどんなのかと問われると、その返答は仲々むづかしい。低いのは勿論いけないが、高いばかりが能でない。顔の全体に調和することが肝要である。
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