徹底分析シリーズ 周術期の輸血療法
―予測出血量に応じた輸血の準備と対応―チーム内のコミュニケーションを確立する
入田 和男
1
Kazuo IRITA
1
1日本赤十字社九州ブロック血液センター 品質部
pp.1174-1180
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101675
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近年,patient blood management(PBM)という考え方が提唱されている1)。その根幹は患者中心の輸血医療であり,輸血を必要とする患者の管理を,エビデンスにもとづき,かつ多面的に行おうとするものである。手術医療においては,術前に貧血や出血傾向を是正しておくこと,そして,自己血貯血を活用することを含めて,不要な血液製剤の使用を回避すること,しかしいったん危機的な出血が発生したら,必要な量の血液製剤を迅速に輸血できる体制を整えておくことまで,幅広い対応が求められる。
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