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特集 ロボット時代の泌尿器科手術①—前立腺癌に対する新たなスタンダード
Ⅱ.手術成績
手術時間・出血量・合併症
Perioperative outcomes:operative time, estimated blood loss and perioperative complications
神波 大己
1
Tomomi Kamba
1
1京都大学大学院医学研究科泌尿器科学教室
キーワード:
ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術
,
手術成績
,
合併症
Keyword:
ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術
,
手術成績
,
合併症
pp.840-846
発行日 2015年9月20日
Published Date 2015/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205452
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要旨 ロボット支援前立腺全摘除術(RARP)は前立腺癌治療の新たなスタンダードとして,従来施行されてきた開腹前立腺全摘除術(ORP)や腹腔鏡下前立腺全摘除術(LRP)を上回るポテンシャルを有するものと期待されている。現時点までの文献上のstate-of-the-artは,平均手術時間152分,平均術中出血量166mL,全合併症発生率は平均9%(3〜26%)となっている。重症度別ではgrade Ⅰ:4%(2〜11.5%),grade Ⅱ:3%(2〜9%),grade Ⅲ:2%(0.5〜7%),grade Ⅳ:0.4%(0〜1.5%),grade Ⅴ:0.02%(0〜0.5%)であり,生命に影響を及ぼすようなgrade Ⅳ以上の合併症の発生は稀である。手術時間,出血量,合併症の観点からは新たなスタンダードとしての期待に応えていると考えられる。
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