徹底分析シリーズ 周術期の輸血療法
―血液製剤の使い方―その特徴だけでなく,管理体制,環境も把握し,予測不能な出血に対応しよう
吉場 史朗
1
Fumiaki YOSHIBA
1
1東海大学医学部付属病院 輸血室
pp.1164-1168
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101673
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周術期における輸血も含めた輸液療法は,Lundsgaard-Hansenの図(図1)1,2) が理解しやすい。出血量が少なければ輸血は不要であるが,出血量が増えて循環血液量の減少,低血圧が起これば,臓器機能低下をきたす。図1にあるように,人工膠質液,アルブミン製剤,成分輸血を行い,循環動態・血行動態を保持していくことになる。
本稿では,成人の周術期における血液製剤の一般的な種類,特徴,使用基準,管理体制,輸血環境について述べる。
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