徹底分析シリーズ 脳死ドナー発生!臓器摘出術をマネージメントせよ
手術室の運用について―移植医療全体の流れを俯瞰し,施設内外の関係者と密接な連携を
安原 洋
1
Hiroshi YASUHARA
1
1東京大学医学部附属病院 手術部
pp.1036-1039
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101645
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移植医療においては,かつては「法的脳死判定」,「家族への対応」,「臓器提供者(ドナー)の死因」など,いくつもの重要な課題が存在したが,最近では一定の手順が確立し,移植医療に関連するいくつかの手順書1~3)も公開されている。また,実際の医療現場では,多職種が協働して移植に専念できるよう,移植コーディネーターが調整して公正な医療が提供できる体制が整いつつある。
しかしそれでも,いざ自施設で臓器摘出術を実施するとなると,手順書にも詳細が明らかにされていない課題があることに気づかされる。
本稿では,そのような課題の一つである手術室の運用上の留意点や具体的な手順について解説する。
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