特集 完全解説 ロコモティブシンドローム
【各論】
ロコモ25と要介護認定との密接な関係
林 泰史
1
1東京都リハビリテーション病院・整形外科
キーワード:
ロコモティブシンドローム
,
介護認定
,
骨粗鬆症
,
サルコぺニア
,
貧血
Keyword:
ロコモティブシンドローム
,
介護認定
,
骨粗鬆症
,
サルコぺニア
,
貧血
pp.660-664
発行日 2013年8月15日
Published Date 2013/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102932
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Case 1
筋力低下の著しい骨粗鬆症患者の1例
症例:88歳の男性.
現病歴:前腕骨で低骨密度,腰椎で正常骨密度と指摘され,精査のため受診.独歩で来院し,羸痩(るいそう)・円背のほか,とくに合併症はない.画像上で椎間板変性症と3椎体骨折を認め,骨萎縮度(J1)は2度,シン指数(J2)は3度のため骨粗鬆症と診断.DXA法のYAM値(J3)では腰椎が72%と正常であったが,右大腿骨頸部は65%と低いため骨粗鬆症治療薬を投与.3年後には骨密度は維持されていたが,歩行能力が低下し,ロコ・チェックで4項目に該当したため,在宅での身体機能向上訓練を指導.その時,補正四肢筋肉量は5.72kg/m2と日本人のサルコぺニア閾値6.87kg/m2以下,ロコモ25で75点を示し,やがて介護施設に入所した.
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