症例検討 経尿道的泌尿器科手術の麻酔
ICD植込み患者のTUR-Pの麻酔―十分なモニタリングとICDの誤作動の防止に努める!
村上 剛
1
,
重見 研司
1
Tsuyoshi MURAKAMI
1
,
Kenji SHIGEMI
1
1福井大学医学部附属病院 麻酔科蘇生科
pp.994-997
発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101635
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例
76歳の男性。身長168cm,体重58kg。尿閉を主訴に入院した。入院時の血液尿素窒素(BUN)は35mg/dL,血清クレアチニンは2.1mg/dLであった。前立腺肥大があり,前立腺の重量は50gと推定された。経尿道的前立腺摘出術transurethral resection of prostate(TUR-P)が予定された。重度の心室性不整脈の既往があり,植込み型除細動器(ICD)が植え込まれている。術前検査では,ヘモグロビン濃度10.2g/dL,血小板数19万/mm3,BUN 16mg/dL,血清クレアチニン1.0mg/dL,電解質は基準値範囲内だった。
Copyright © 2012, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.