症例検討 超音波ガイド下末梢神経ブロック(上級編)
TKAの術後鎮痛に対する持続ブロック―一手間加えて手術アウトカムを向上させる
酒井 規広
1
Norihiro SAKAI
1
1大阪大学医学部 麻酔集中治療医学講座
pp.864-870
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101609
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症例
77歳の女性。身長155cm,体重65kg。全身状態は良好。変形性膝関節症のため,右人工膝関節置換術(TKA)が予定された。過去に他院で左TKAを受けた際,脊髄くも膜下麻酔による術中維持と,持続硬膜外ブロックによる術後鎮痛が計画されたが,腰椎椎間の狭小化による穿刺困難のために,やむなく全身麻酔単独で手術を行った。術後,フェンタニルのpatient-controlled analgesia(PCA)による術後鎮痛が行われたが,疼痛が著しく,リハビリテーションに難渋した。今回,良好な術後鎮痛が得られるようにと,患者と主治医から依頼があった。
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