症例検討 超音波ガイド下末梢神経ブロック(上級編)
全身に動脈硬化性病変のある高齢者の下肢手術―末梢神経ブロックが特に有効な局面だが術前評価は慎重に
小野寺 美子
1
,
高橋 桂哉
1
,
大友 重明
1
Yoshiko ONODERA
1
,
Keiya TAKAHASHI
1
,
Shigeaki OTOMO
1
1旭川医科大学 麻酔科
pp.860-863
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101608
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症例
76歳の男性。身長165cm,体重50kg。閉塞性動脈硬化症にて2週間前に大腿動脈・膝窩動脈バイパス術を受けたが,足趾の潰瘍は改善せず,足趾の切断術およびデブリドマンが予定された。2型糖尿病でインスリンを使用しており,糖尿病性腎症による血液透析を受けている。さらに,虚血性心疾患にて冠動脈バイパス術(3枝)を施行されていた。今回の入院中の冠動脈造影にて有意狭窄を認め,冠動脈ステントが挿入された。クロピドグレル内服中であり,周術期にヘパリン持続静注へ変更された。
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