症例検討 超音波ガイド下末梢神経ブロック(初級編)
上肢骨折手術に対する腕神経叢ブロック鎖骨上アプローチ―最小限の針の移動で完全な鎮痛を目指す
谷西 秀紀
1
Hideki TANINISHI
1
1岡山大学医歯薬学総合研究科 麻酔・蘇生学講座
pp.738-742
発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101581
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症例
76歳の女性。身長158cm,体重52kg。靴を履こうとして自宅の玄関で転倒し,右橈骨遠位端骨折と診断され,観血的整復術が予定された。2年前に脳梗塞を患った後遺症で,認知症と右半身の不全麻痺があり,アスピリンを内服している。また,50年来の喫煙歴があり,1秒率65%と閉塞性呼吸障害を認め,胸部X線で気腫性変化を認めた。そのほかの血液検査所見,心電図などに異常所見は認めなかった。麻酔は全身麻酔に末梢神経ブロックを併用する予定である。
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