徹底分析シリーズ 超音波ガイド下神経ブロック:基礎とブロックの実際
肘から遠位の手術に必要な腕神経叢ブロックⅡ
石田 亮介
1
,
原 かおる
1
,
佐倉 伸一
2
Ryosuke ISHIDA
1
,
Kaoru HARA
1
,
Sinichi SAKURA
2
1島根大学医学部 麻酔科学教室
2島根大学医学部附属病院 手術部
pp.1090-1094
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100500
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腕神経叢ブロック腋窩アプローチは,近傍に腋窩動脈という指標があり,比較的手技が容易であるため,従来から多くの麻酔科医が行ってきた末梢神経ブロックである1)。しかし,成功率はそれほど高くなく,特に近位で分岐する筋皮神経領域のブロックの成否が課題とされてきた。超音波を用いることによって各神経が同定でき,格段に少ない局所麻酔薬の量で精度の高いブロックを行うことが可能になった2~4)。神経刺激は,神経の同定のためには有用であるが,超音波ガイド下ブロックに習熟すれば必要ないことがほとんどである。
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